昨年の夏に完成し、１９世紀のアンティークスを中心にお納めしたお住まい。
納品事例2014年7月

当時の腕の良い職人たちによって誂えられた貴重な家具達。

この度、マントルピース上部に入る陶板に合せ、同じくビクトリア時代後期に制作されたWEDGWOODジャスパーが入るアームチェアをお納めいたしました。

組み直しや座面張替えなど、全体のメンテナンスも併せて行いましたが、古い座面を剥がした際、過去にも張替えが施されているのが分かりました。

張替えを重ねるということは、同じ穴を避けるとはいえ、それだけ多くの鋲が打たれ沢山の穴が開きます。
そこで、前回張替えを施した職人さんは、内側にもう一本柱を沿わせて補強をされていました。

今回はオリジナル部分に開いていた穴は接着を兼ねて丁寧に塞ぎ、補強されていた柱は少し幅のあるものに交換して、いつかメンテナンスをする次の職人さんが座面を剥がした際に伝わるメッセージを込めて張替えました。

これからも、他のアンティークスと共に大切にお使いいただきます。