現場作業は準備が要

2019-01-25

この度いただいたステンドグラス修理のご依頼。

内容にもよりますが、基本的にはお預かりして工房で作業いたします。
ただ、今回は車載することが出来ないサイズでしたので、現地でスペースや電源をお借りして修理いたしました。
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割れたピースを入れ替えるお仕事でしたが、実はこの色ガラスは仏国製でもう作られていないものでした。
材料屋さんの倉庫に残っていないか確認して、現在国内にある濃淡2色の青いガラスをご用意しました。

実は最初、写真での判断にて薄い色のほうを発注したのですが、長い付き合いの材料屋さんが「最後の1枚やし、保険で濃いほうも持って行ったら?」と言ってくださり、念のため2枚持ってうかがいました。

濃いほうでした(笑)

材料屋さんのファインプレーにも助けていただき、いざ作業へ

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実際に自分で作ったものではないモノを触る際は、どんなケイムがどう組まれているかや、どんなパテが使われているかなど細心の注意を払います。
特に先述の通りもう同じ材料が作られていない場合や、その材料がギリギリの面積しかない場合は失敗は許されませんし、現場作業の場合はお客様の目の前でみっともないこと出来ませんもんね。。。

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割れたピースを全て取り除き、入っていたセメントパテなども綺麗にします。
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カチカチに固まっている部分などは無理に力を加えることで割れていない隣のピースを割ってしまうこともあるので、新たに切り目を入れて少しずつ砕きながら外します。(この作業は使われているパテによります)
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新たに切ったピースと入れ替え、最後にパテ埋めしたら完了です。

今回はカトリック系チャペルに入るステンドグラス修理ということで、普段入ることができない場所での緊張感ある作業でした。
信仰の対象でもあり、お聞きしたところ多くの方々のお気持ちのこもったステンドグラスでもあるとのことで、元通りに戻せて一同ホッと胸を撫でおろしています。

念のためありったけの道具を車いっぱい持って行きましたが、半分も使うことなく持って帰って来ましたとさ。
めでたしめでたし。

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