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気付けば約半年...

日々のメンテナンスや制作風景、ちょっとした小ネタを交え職人目線で好き勝手書いている工房ブログですが、昨年11月よりだいぶんと時間が経ってしまいました。

そんな中、拙いブログにもかかわらず更新を楽しみにしてくださっているお客様から「最近ブログ書いてないよね?」や「ブログやめちゃったんですか?」とお尋ねいただきましたので、久々に更新しようと思います。

実は、昨年の初め頃からお話を頂戴していた、ステンドグラスの制作プロジェクトが秋に具体化しました。
面積も大きく、デザインを描くところからでしたので、設計図面の把握からスタートしました。

たくさんの方々が関わる現場のため、何度も打ち合わせを重ねて一つひとつ形にしていきます。

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特に上部がアーチ型のため、直線に比べて形を合わせるシビアな作業が必要になります。
基本的にはPCで絵を描いて実寸データを作るのですが、アールや割付けの数値変更があればその都度描き直すことになるので、設計や施工の方々とも密な連携を取りながら進めて参りました。

今年に入りすべての数字が確定すると実寸型紙を印刷にまわし、同時に材料調達や日程調整、工房にて作業スペースの確保など一気に動き出しました。

ガラスを切り出しステンドグラスを組みはじめ、作業ペースを掴むや否やイギリスから家具を満載にしたコンテナが予定より早く到着したのは予想外でした(笑)

そうこうしている間に、先日ステンドグラスを設置するフレームが取り付けられ、あとはここに納めるため制作続行となります。

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お仕事に対しまして、職人一同大きいも小さいもなく全てのご依頼に同じスタンスで臨んでおります。
しかしながら、物理的な大きさや複雑な作業内容に関しましては、手の数が限られており工房設備の制約もありますのでお時間をいただいております。

もちろん、ブログに書くネタやその時間はありましたが、現在、制作のご依頼を頂戴しているにも関わらずお待ちいただいているお客様もいてくださいますので、少しでも制作時間へ回したいと考えておりました。

上記のステンドグラスが完成し写真の使用許可をいただければ、次回のブログまたは納品事例で書きたいと思います。

では、工房へ行って参ります!

運命

前回の買付けで連れ帰った、ビクトリア時代後期のミュージックキャビネット。
植物や鳥が描かれた繊細な象嵌も然ることながら、木目の流れに至るまで意匠の一部として作り込まれた英国家具です。

実は、この家具との出会いは、それよりも更に1年ぐらい前に遡ります。

ある日、現地のアンティークディーラーさんからメールをもらいました。
内容は「良いモノが出たぞ!」でした。

添付資料を開くとこのキャビネットが写っており、直ぐにでも欲しいと言いたいところでしたが、価格も決して即答できる数字ではありませんでしたし「やはり現物を見たい」と返しました。

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翌日、また連絡が来たのですが、その文章は「Sorry」から始まっていました。

このキャビネットを紹介してもらうまでには、間にもう一つ異なるディーラーさんが入っていたらしく、我々の返事を待つ前に買い手が決まったという内容でした。

業者間の取引ではこのようなケースもたまにあるのですが、売れたと聞くと余計に欲しくなりますね…。

そこで、どこの国のどの店が買ったのかこっそり尋ねると、業者ではなく個人で購入されたとのことでした。

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その売れてしまった家具が何故クレアアンティークスにあるかと言うと、運命の様なものを感じます。

この家具を購入されたのはイギリスのご婦人で、その後その方の屋敷に納められました。
実は、かなりお年を召されていたようで、その素晴らしい人生を送られたご婦人のご家族から「この家具を譲りたい」と言って頂き日本へ連れ帰りました。

もちろん今回は特殊なケースです。
そして、買い叩くのが仕事ではありませんので、その価値を落とさない金額で現地仕入れとして買い取らせて頂きました。

(クレアアンティークスでは、お持ちのアンティーク品買い取り及び委託販売等は行っておりません)

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この度、これらの経緯を全てお話して、「アンティークなモノは全てそうですよね(笑)」と言いながらこれからも大切にしてくださる方の元へ。

ずっとそこに在ったかのように、ぴったりと納まりました☆

 

鍵の中

過去のブログでも少し触れたことがある『鍵』ですが、メンテナンスを含み少しご紹介しようと思います。

先ず、家具に付いている『鍵』を大きく分けると3つあります。

写真(上) 鍵と取っ手が別々に付くモノ
写真(中) 鍵と取っ手が一体型のモノ
写真(下) 鍵のみのモノ

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仕様はそれぞれですが、全てに共通するのが鍵を掛けることで扉や引き出しが固定されます。
扉に関して言えば、鍵を掛けることで勝手に開くのを抑えるラッチの役目も兼ねています。
ですので、鍵のみが付いた扉はそれひとつで『鍵』・『取っ手』・『ラッチ』の三役をこなす重要なパーツです。

そして、下の写真は鍵のみが付いた引き出しです。
正面から見ると鍵穴だけがあり取っ手などが付いていませんので、ロックが掛かっているいないにかかわらずキーが無いと引き出しを引っ張ることすら出来ない仕組みになっています。
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余談ですが、引き出しの底には糊付けされた紙が敷かれていて、剥がすととても綺麗な状態でした。

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話を戻しまして、そのキーボックスを外しました。

実際に鍵は可動していましたがキーの回りが悪く、自分たちが買う側だったら中の状態も気になりますよね。
買い付けに際しては買う側なのですが、以前に書いた椅子の座面を剥がすのと同じで、買う前に分解したら叱られますので(笑)

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裏返すと稀に見る錆び様でした。

キーボックスにも幾つか種類があり、ほとんどの心棒は鉄製ですが、内側のカバーは鉄や真鍮とそれぞれです。
銅と亜鉛の合金である真鍮は加工性に優れ、緑青は噴きますが鉄のような朽ちる錆び方をしませんので、可動する鍵の中身として昔から使われていたのは納得です。
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もちろん鉄が悪いわけではなく、キーを抜き差しして回す度に擦れる心棒や板バネは、真鍮では代用できない鉄の特性を利用したものになります

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錆を取りクリーニングをして、錆止めを塗ります。

この際、磨き過ぎには注意します。
磨く=削ることになりますので、やり過ぎると余計な隙間が出来たり歪みが生じて、カバーの締りが悪くなったり鍵の動きがぎこちなくなることがあります。

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そんなこんなで、キーボックスのクリーニング完了です。

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あとは、キーの微調整をして。。

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キーボックスを元に戻せば完成です♪

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クレアアンティークスでは、お持ちの家具の鍵修理や合鍵作成も承っております。

その他のメンテナンスを含め、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

訂正

先週更新しましたブログにて、内容に誤りがありましたので訂正いたします。

クレアアンティークス店舗入り口のドアについて書いた記事でしたが、オープン時から順を追ってご紹介したつもりが1枚すっかり忘れておりました。

下の写真、全面ステンドグラスのドアが三代目です。

このドアたちの今の姿はこちらをご覧ください。
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ですので、写真は前回と重複しますが、こちらは四代目となります。
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そして、本日五代目のドアが入りました。

高さの丁度良いドアが倉庫にありましたので、それを使うことにしました。
幅が7cm狭かったので、左右を3.5cmずつ足して大きさを調整しました。
ステンドグラスは回りに青いボーダーを配置してサイズを合わせ、最後に本体裏表を塗装して完成いたしました。
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作業の合間を縫って2日で仕上げましたが、ペンキは乾いていますのでどうぞご安心ください(笑)

皆さまのご来店をお待ちしております☆

Makeover

今更感は否めませんが、私たちクレアアンティークスは職人のみで運営しております。

営業日も少し変わっていまして、金・土・日は店舗営業、月・火・水は別棟工房にてメンテナンス作業や制作、出張作業などに充てています。
時折、買付けや出張に際しイレギュラーはありますが、オープン当初からこの形態で今に至ります。
ですので、比較的交通量の多い国道に面していますが、前を通られる曜日によってはいつも閉まっていてご近所の方でもお店の存在すらご存知なかったり、「週3日だけお店を開けて、あとの4日はお休みって羨ましい~」と言われることもあります(笑)

そんなクレアアンティークスですが、家具達が並ぶエントランスを進んで頂くと正面にドアがあり、その奥が店舗となります。

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下の写真は、オープン前の工事中に撮ったものです。
独立して初めての買付けで見つけた素敵なドアを設置する為、それに合わせた寸法で間口を決定しましたが、当初の入港予定が2011年3月の2週目でしたので到着が遅れしばらくドアの無い状態でした。
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その後、無事にコンテナが到着して取り付けが完了いたしました。
イギリスのパブで使われていた、雰囲気のあるソリッドオークドアです。

このドアたちの今の姿はこちらをご覧ください。
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ということで、二代目のドアを用意することになりました。
古い真鍮装飾や彫刻が組み込まれた重厚なドア(右側)
より店内が見えるように開口を大きめにし、突貫で制作したフラッシュドア(左側)

このドアの今の姿はこちらをご覧ください。
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三代目は現在のドアになります。
在庫の中に偶然サイズのピッタリ合うドアがあり、職人一同テンションが上がったのを覚えています。
そのため、左側はそのまま残してドアのみを交換しました。
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この度、こちらのドアが売約となり加工を行うと共に、四代目のドアをどうするか検討しています。

お納めは10月以降になりますが、完成をどうぞご期待ください☆
 

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